「ガイアの夜明け」で新素材の特集があっていたので視聴したが、大変面白い内容であった。

人肌で柔らかくなる素材や、10以上の機能性を付加できる素材などが特集されていた。

需要に対して供給が勝ちすぎている現代のオーバーマーケット市場では、ありとあらゆるデザインが出尽くしており、ヒット商品はデザイン性よりも機能性の領域から発生することが多くなっている。

私個人的意見ではあるが、人間には「快楽を求める欲求」と「不安から逃れたい欲求」があるとされ、購買意欲に結び付く力がより強いのは「不安(不満・不快)から逃れたい欲求」のほうだと思われ、消費者の不安・不満・不快を解消できるアイテムは売れやすい傾向にあると思われる。

今後、コンプレックス解消アイテム、不快解消アイテムなどの領域において、機能性素材をうまくニーズにはめ込んだ企画にはヒットの鍵がたくさん眠っていると思う。

P.S(蛇足)
10以上の機能性を付加できる素材については、糸の段階から機能性を付加するのではなく、番組では後加工で付加してるように観えたが、、、機能性のレベルや耐久性はどうなっているんだろう?と気になった。
例えば、紫外線遮蔽機能については、後加工の場合、洗濯を繰り返すと紫外線遮蔽機能が徐々に落ちるはずである。(綿などの天然繊維でUVカットを謳っている生地のほとんどは後加工)
番組で紹介されていた素材の機能性エビデンス(化学的根拠)も見てみたいと思いました。