起業して約20年になるが、現在の状況を鑑みると….メーカー側にとって、これほど縫製工場を探すのが難しくなった状況はなかったのではないか?
ミシン屋が言っていたが、、(希望価格と希望納期で)縫製工場を探すのが難しくなっているので、今は自家工場を新たに立ち上げるメーカーもあるようだ。

なぜ難しくなったかと言えば…縫製国内自給率が数量ベースでは2%前後まで下がってたところに、、、(コロナ対策などで)研修生が戻ってこれない + 円安進行 + (納期遅れなど)チャイナリスクによる国内回帰 + 電気・ガス・運送費・資材・人件費高騰….などが複合的に重なり、縫製価格相場も過去20年でおそらく最高値になっている。

価格とは需要と供給によって決定されるが、、現在は供給よりも需要が勝っており、経済バランスより縫製価格相場は当然上昇する。

ただし、縫製工場側にとっては良いことばかりではなく、うちのように協力工場ネットワークで生産背景を構築している会社にとっては、色々な意味で協力工場のハンドリングも難しくなっており、自社工場のスタッフ増員(内製化)を予定している。

今後は、一定した高品質の商品を安定的に生産できる背景を持てるかどうか?がこれまで以上に重要になってくるだろう。