現代は需要に対して供給が大幅に上回るオーバーマーケットに加え、物価高により庶民の財布のひもが固くなっている状況である。

そのような経済市況の中において、いくらデザイン性が高い洋服を作っても、その他大勢から抜け出すのは困難になっている。(ブランド力が確立された一部のメーカーは例外)

巷にはありとあらゆるデザインが出尽くしており、デザイン性で優位性を打ち出すのは難しいだろう。

また、デザインに関しては正解というものがなく、カッコいいや可愛いや綺麗になれるなどのエビデンス(化学的根拠)を取得することもできないし、様々なデザインが共存したオーバーマーケット市場では売れにくい要素だ。

そういう状況においてヒットの可能性があるのは、デザイン性よりも機能性の方が確率が高いファクトである。

昨今、業界でヒットと呼べるアイテムと言えば…【空調服】や【回復ウェア】(いずれも既にレッドオーシャン市場に突入済だが)などであり、いずれもデザインというよりは機能性が訴求ポイントの中心になっている。

狙い目としては、まだ機能性だけで勝負できるニッチ(新参/導入期)アイテムを探し出し、同業他社よりもいち早くファッション(デザイン)性も加える戦略は面白いと思われる。

ただ…こういう事を言うと、小さなメーカーでは機能性の素材開発や製品開発は困難では?という声も挙がるが。。やり方次第だと思う。

例えば、高齢化社会の日本において、すでに大きな市場が形成されている【尿漏れパンツ】であれば中小零細メーカーでも素材は扱えるし、製品開発も可能であろう。
むろん一般の【尿漏れパンツ】は既にレッドオーシャン市場で、これから新規参入しても難しいが、、、角度を変えて、軽失禁用ではなく中失禁以上のゾーンやデザイン性が高い(高齢者ではなく40-50代中高年向け)ゾーンに絞れば、まだ空白(需要に対して供給が追い付いていない)地帯があるかもしれない。

あってもなくてもどちらでも良い(デザイン性が売りの)商品ではなく、無くてはならない(困った事を解決してくれる)機能性を持ち、なおかつデザイン性も伴った服という狙い方が令和ではベターと考える。