会社の売上を構築する内訳は、一極集中をなくし、なるべく分散させておいたほうがベターである。

例えば、縫製工場の場合、2~3社だけの取引先で売り上げの大半を構成していた場合、1社あたりの売上(依存度)が大きすぎて、リスクヘッジの観点からビジネスモデル的には脆いと思われる。

取引先が数社しかない場合、1社あたりの依存度が高いため、相手先から無理な要求を突きつけられても、突っぱねることが難しくなる。
つまり「弱い商売」になるのだ。

こういうケースの場合、大抵は、相手先も「工場側が切られたら困る」状況を認識しているため、要求がエスカレートしていくのが常だ。

こういう「弱い商売」を避けるためには、1社あたりの売上構成は1割以下にして、売上(取引先)を分散することがポイントになってくる。
要は、相手先が無理な要求をしてきても、すぐに突っぱねることができる(たいして痛くない)範囲でのみ取引することであり、どの取引先を失っても、すぐに挽回可能な取引割合にしておくことが「強い商売」に繋がっていくのだ。