自分が生産に関わったり、自分が販売する商品には惚れるべきなのだろうか?
もちろん、関わる範囲や立場などによって答えは変わってくると思うし、…どちらが正解とか、どちらが正しいという答えは無いと思うが。。

婦人靴の営業をしていたサラリーマン時代、上司からよく言われたことが「商品には惚れるなよ」ということだった。
上司曰く「商品に惚れる人間は、自分が気に入った商品は売ることができるが、自分が気に入らない商品は売れないし、いずれ辞めていく」という説明だった。
確かに…上司は自分の好き嫌いに関わらず、どんな商品も満遍なく売ることのできる能力が高かった。
尊敬してた上司だったし、商品には惚れてはいけないと自分に言い聞かせていたが、、、でも、私は何か引っかかりがあるというか、、何か納得できない感情を解消することはできなかった。

あれから、、、、

起業してから21年目を迎えるが、、今の私の気持ちは、自社商品にはめいいっぱい惚れてるし、子供にも似た感情すら覚えるくらい愛着がある。
「誰かの幸せのために」社員達と共に素材・副資材選定~パターン~縫製~販売プロモーションまで想いを込めてやってるので、すべての子(商品)には輝いて(誰かを幸せにして)欲しいと思ってる。

自慢じゃないが、、、うちの社員達は本当に妥協せずに高いクオリティの製品を作ってくれている。今までいろんな協力工場でも作ったが、自社ブランド商品に関しては自社で作るのが一番綺麗で美しい。

私はアパレルという仕事に誇りがあるし、これからも、自社ブランド商品にはたくさん惚れていきたい。