コロナ禍の中、飲食業・観光業などに加え、製造業含むアパレル業界も非常に厳しい状況となっている。
アパレルはコロナ禍で一気に悪くなったというより、もともとアパレル不況だったところにコロナが直撃した形となった訳で、コロナが発生していなくとも、業界の淘汰は進んでいたはずだ。

昨今のアパレル業界は完全に物余りのオーバーマーケットとなっている業界であり、需要に対して供給が勝ちすぎる状態ではデフレ化が進むレッドオーシャン市場(儲からない)になっている。

では、そんなアパレル逆風の時代において、どんな商品・サービスが売れる(儲かる)のだろうか?

それは端的に言うと、需要に対して供給が不足している商品・サービスである。
昨年春先からのマスク市場を想像してもらえればよく分かると思うが、需要に対して供給が不足している状態では、値段競争が発生しにくく、高くても(適正以上の利益を入れても)売れる状態なのである。

ただ、この「需要に対して供給が不足している状態」では、企業の参入が相次ぐから、すぐに同業他社乱立になり、レッドオーシャンに向けて進んでいくので、止める(逃げる)タイミングも重要になる。
製品ライフサイクル:導入期~成長期(最も儲かる時期)~成熟期(逃げたほうが良いタイミング)~衰退期(レッドオーシャンで儲からない時期)

では、長く儲けていくためには、どうすれば良いのだろうか?

その戦略としては、➊特許などで類似を防ぐ ➋ブランディングで値段競争から離れる ➌大手が参入しづらい小~中程度までの市場(ニッチ)に絞る などが考えられ、これらの戦術を組み合わせたりしながら臨機応変に立ち回ることが大事になってくるだろう。

なお、商売は生き物であり、常に流動してるから、昨日の正解は今日の不正解にもなる。
だから、絶対成功の方程式などは存在せず、時代に合わせて日々アジャストする経営が必要になってくる。