利便性や地域性・コスト面・接客不要(嫌悪)などの理由・及びコロナ禍も加わり、今ではアパレルをネットで買う行為は一般化している。

メーカーにおいても、自社ECサイトを運営していない割合は少なくなっており、現代ではネットショップ専業のメーカーも増えている。

ただ、アパレル業界にとってのネット販売は「試着ができない」という圧倒的不利なポイントが存在し、なおかつサプリや健食などのようにお試し購入やリピート購入も難しい業種でもある。
すでに、そのブランドのファンで、ブランドのサイズ感などを熟知している層などはネットへの抵抗が低いだろうが、、購入したことの無いブランドに対しては「試着ができない」という高いハードルが存在することになる。

つまり、アパレルはネットとの相性(親和性)は決して良い業種ではないのである。

では、そのような不利な業種において、どのような商品がネット向きなのだろうか?

結論から言うと、、ネット向き商品は「店頭に行って購入するのが恥ずかしい」商品、もしくは尖り過ぎてる(ニーズに合致して他にはない)商品などである。

どういう商品が該当するかと言えば、コンプレックス(悩み/不安)解消商品、マニアック(フェチ)系商品などである。
こういう商品を購入したいと考えてる人は、ほとんどすべてのユーザーがネットで検索するはずだ。(他人に相談しにくい / 一般に売ってない)

普通、アパレルブランドを立ち上げる場合、自分が着たい服やオシャレな服を作ろうとする人がほとんどだと思うし、それがカッコイイ?(周りには自慢できる)かもしれないが、モノ余りで完全なオーバーマーケット現代市場において、残念ながら、その戦略(ファッションがなんちゃら)では勝つ可能性は低いと思う。

それよりも、コンプレックス(悩み/不安)解消商品やマニア向けの尖った商品で、なおかつ需要に足して供給が足りてないゾーンに絞り、ターゲット1点集中で掘り下げ、できれば単品(ロスを極力排除)で商品を企画し、1キャッチフレーズ(分かりやすい)で勝負するほうが、勝つ確率は高くなると思う。