アパレル製品を企画する際、
➊先にデザインが決まっており、デザインに合った生地・副資材をセレクトする流れ
➋先に生地が決まっており、生地に合ったデザインを創る流れ
の2通りの流れがあるのだが、どちらが正解だろうか?

結論から言うと、どちらも正解であり、もちろん絶対法則などない。

ただ、うちの会社の話をすると、圧倒的に➋の流れが多く、先に生地の採用を決めて、その後にパターンメイキングに進む場合が多い。

当社はプライベートブランド及びOEM生産共に、ミセス婦人服の企画が多く、ヤングゾーンのビッグシルエットよりは、身体のラインを美しく魅せる立体的パターンが特に得意であり、生地の厚み・テンション・機能性などを計算に入れたパターンメイキングが売りなのだ。

いかにして生地の特性を活かし、輝く洋服・売れる商品に仕立てられるか?がミッションであり、その為には、パターンメイキングよりも先に生地の特徴を知りたいのである。

なので….日頃から取引業者には「面白い生地があったら、どんどん提案してよ!料理はこちらでするから!」と伝えており、まずは提案された生地を見定め、輝く・売れる企画を思いついたら、それからパターンメイキングに進むことが多い。

私は儲かるからアパレルの仕事をしているのではなく、世界一面白いと思うことがアパレルなので、アパレルの会社を経営しているのだが、アパレルは数学と違って…絶対的正解がないから面白い。