私が起業当時から大変お世話になっている保険屋さんがいて、その方はすでに80歳を超えているが、未だに現役で頑張っておられる男性である。
付き合い当初から損得抜きで色々親身になって相談に乗ってくれた恩人で、心から感謝してる大先輩である。

その方から聞いた話なのだが、、、
その方がまだ若い頃、保険の営業としてサラリーマンをしていた時の話なのだが、、、訳あって子供を背中におぶって営業をしていたそうだ。

月末の日、個人のノルマも営業所のノルマも未達で、会社からは「売上作るまで帰ってくるな!!」と叱責され、寒い中会社にも戻れず、子供をおぶったまま途方に暮れていたそうだ。
夜も深まった頃、ほとんどの会社は窓口が閉まっていて、訪問できる会社も無い中、1社だけ事務所の明かりが点いている会社が視界に映った。
その会社の社長とは2度ほど挨拶をした程度の間柄だったし、夜も遅かったので訪問は難しいと考えたが、、、他に行くあてもなく、思い切って会社のインターホンを鳴らすと、社長が中に入れてくれたそうだ。

ただ、こんな夜遅い時間に訪問して、今まで挨拶程度しかしてなかったし、相手は社長で自分はペーペーで、、、なかなか保険の提案の話を切り出せなかったらしい。
どうしようかと焦ってた時、その社長さんが深い事情などは一切聞かずに、たった一言「いくらや?」と言ってくれて、提案する保険に全て申し込んでくれたらしい。
そのお陰で、個人ノルマも営業所ノルマも達成し、その後出世したと話してくれた。

保険屋の大先輩はその時受けた恩を忘れずに、機会があれば誰かの力になりたいと思い、私にも今まで暖かい気持ちで接してくれたようだ。

受けた恩を、又他の人に暖かく贈り返すような生き方ができたらカッコいいね!!!