新規でブランド(ビシネス)立ち上げる際、最も理想的な戦いは未開の地を優雅に泳ぐ「ブルーオーシャン」だが、、
ほぼ考えうる全てのニーズを網羅して供給過多となっている現代市場においては、ブルーオーシャン市場を見つけるのは容易ではない。
しかるに、、ニーズに対して供給が追い付いていない市場を狙うのがベターとなるが、ここで程よい大きさの市場規模選定が重要となってくる。
ユニクロをはじめとする大企業などは、老若男女のビッグマーケットをターゲットにした企画でないと難しいため、そこにインディーズや中小の勝てる要素が出てくるのだ。
つまり、小さい(ニッチ)市場向けに尖った企画で大手と差別化ができるのである。
ただ、この際に注意しなくてはいけないことは、市場は小さすぎても難しいということである。
例えば、2mの長身向けアパレルブランドというマーケットに大手が参入する可能性は限りなく低いが、分母(市場規模)が小さすぎても商売としては難しい。
大手が参入できない規模内で、しかも商売になる規模という….丁度よい塩梅のゾーンを見極められるか?どうかが大事である。

しかも、昨今は、人口減少や景気後退・既存マーケット頭打ちなどの要因において、今までであれば大手が入ってこない(これない)ような小さい市場規模にも大手参入のケースが発生してきており、大手ですらセグメント(細分化)戦略が今後増えてくるのではないだろうか?

先日、ある県の中学校制服が男女共通となり、男性もスラックスだけでなくスカートも選択できるようになるというニュースを拝見したが、今後は男性向けスカートブランドや男性向けワンピースブランドなどの新市場も形成されていくかもしれない。
すでに出来上がった成熟市場を狙うより、今後成長が見込める新市場で戦うほうが、確率的には勝てる可能性が高いように思うし、メディア戦略(メディアにタダで取り上げられる施策)も簡単である。