まず、、、
誤解を恐れず言えば「商売とは、いかにして値段競争から離れられるか?」という一言に尽きる。

商売で大事なことは、当たり前だが「利益を出す」ということである。
ただ、世の中のほとんどの商売は常に競争相手がいるから、利益を出すのが難しくなる訳である。
たとえば、福岡市内にパン屋が一軒しかない場合、余程のことがない限り、そのパン屋は儲かるはずだ。
でも、現実は数えきれないほどのパン屋が存在するので、儲けを出すのが難しくなってくる。
なぜなら、そのパン屋で購入しないといけない理由がなく、常に味や値段や接客や立地で他店と比較されるからである。
最近では、コンビニでも多種多様な美味しいパンを安く購入できるわけだし。。。
このように競合が乱立し、利益を出しにくい状況がレッドオーシャンであり、アパレル含めほどんどの業種がレッドオーシャンとなっているのが現状である。

では、レッドオーシャン現代において、長期間に渡り高い利益を計上できるようにするにはどうしたら良いのだろうか?
私が考えるに、戦術は以下の4点くらいに集約されるのではないだろうか!?
1.ブランディング
2.権利取得(特許、実用新案、意匠など)
3.イメージの問題で、大手が参入しにくいゾーン
4.市場規模が小さすぎて、他社が参入しずらいゾーン

まず1だが、アパレル業界であれば、特に1の戦術がベターではないだろうか。もちろんブランディングは一朝一夕には創り上げることができる訳ではないが、値段競争から離れるという意味では最強のツールと言えよう。
儲かるという字は信者と書く。つまり熱狂的ファンが増えれば、他の商品と比較されることが少なくなるため、儲かる(値段競争から離れる)訳である。
なぜ、あなたはノースフェイスを買うの?それはノースフェイスだからである。
なぜ、あなたはモンクレールを買うの?それはモンクレールだからである。
なぜ、あなたはロレックスを買うの?それはロレックスだからである。

2の知的財産権については、アパレルの場合、特殊なデザイン形状や機能でない限り権利を取得するのは難しいため、戦術的には限られてくるが、空調服など特殊な製品の場合であれば有効な戦術になりえるかもしれない。

3と4については、内容が重複する部分も多いが、、例えばマニアック的なゾーンやフェチ的なゾーンが該当する場合が多い。例えば女装服(下着)や〇〇フェチ服などである。
ちなみに、マニアック的ゾーンやフェチ的ゾーンはネットとは相性が良く、「店頭に行って購入するのが恥ずかしい商品」ほどネット販売向きである。
なお、昨今、多様性を認めようというダイバーシティの流れにおいて、マイノリティ(少数者)を狙う商売は今後追い風になるかもしれない!?

補足:今回の内容が、過去ブログや過去コンサルティングの際に私が発信した内容と相違する場合があります。それは時代が動いているからであり、私の考えも時代に合わせ日々変動(調整)しています。