コロナ禍もあり、ネットショッピング市場が年々増加している。

アパレル業界においても、自社ECサイトを運営していないメーカーは少ない割合になっており、現代ではネットショップ専業のメーカーも増えている。

ただ、アパレル業界にとってのネット販売は「試着ができない」という圧倒的不利なポイントが存在し、なおかつサプリや健食などのようにお試し購入やリピート購入も難しい業種でもある。

つまり、ネットとの相性(親和性)は決して良い業種ではないのである。

では、そのような不利な業種において、どのような商品がネット向きなのだろうか?

結論から言うと、、ネット向き商品は「店頭に行って購入するのが恥ずかしい」商品である。もっと言うと、、、恥ずかしければ恥ずかしいほど…ネット向きだと思う。

どういう商品が該当するかと言えば、コンプレックス(悩み/不安)解消商品、フェチ(マニアック)趣味商品などである。
こういう商品を購入したいと考えてる人は、ほとんどすべてのユーザーがネットで検索するはずだ。(他人に相談しにくい)

なお、当社がリスティングWEB広告を一緒に組んで行っているマーケティング会社の実例で言うと、九州内全クライアントの中で一番広告費を使っている商材は「精力剤(ドリンク)」とのこと。
月にWEB広告費だけで約8000万(年間約10億)を使っているらしい。

普通、アパレルブランドを立ち上げる場合、自分が着たい服やオシャレな服を作ろうとする人がほとんどだと思うし、それがカッコイイ?と思うが、モノ余りで完全なオーバーマーケット市場において、残念ながら、その戦略では勝つ可能性は低いと思う。

それよりも、コンプレックス(悩み/不安)解消やフェチ(マニアック)向け業種に絞り、ターゲットは絞るだけ絞り(ペルソナ設定)、できれば単品(ロスを極力排除)で商品を企画し、1キャッチフレーズ(分かりやすい)で勝負するほうが、勝つ確率は高くなると思う。

少し補足すると、フェチ(マニアック)趣味商品というのは、かなり変わっているものだけでなく、(数十年前であれば)いたって普通の商品も含まると思う。
どういうことかと言うと、現代のトレンドとあえて真逆の路線で行くというような場合であり、数十年前に流行ったようなデザインに絞るのである。
もちろん、現在の主流からは外れてるので市場規模は小さいが、同業他社が圧倒的に少なく、欲しいユーザーからは見つけられやすくなる(SEO対策も簡単だし、リスティング広告も低クリック単価で勝負できる)。

参考までに。